昨日は年賀状の発売日でイベントの様子がテレビニュースで流れていました。
私は年賀状をやめました。もう10年ほど前のことになります。
ちょうど2007年の郵政民営化の時です。
と言ってもやめた理由は郵政民営化とは直接関係なく、儀礼的な挨拶状にかける時間と労力が無駄に思えたのですが、当時、誰かに説明するときは民営化されたので民間企業を儲けさせることもないと、民営化を口実に説明していました。
やめて感じたことは、本当にすっきりしました。年賀状を出さなくても良い年末がこんなにも気軽に過ごせて、あくせくしなくても済むことを初めて知りました。
年賀状を出していた頃は、12月が近づくと年賀状のことが頭に浮かんで憂鬱でした。しかも、12月に入り仕事はバタバタして、忘年会が毎週2回くらいあって、土日は買い物や家の掃除を頼まれたりと、ただでさえ忙しいので面倒になってきますね。
リソーのプリントゴッコからパソコン+筆まめの出現で年賀状の作成は飛躍的に簡単になりましたが、手書きの部分がないとあまりに儀礼的と思って、一言書き添えていましたが、これがまた時間のかかる作業でした。
会う予定のない人に「今年もよろしく」と書く白々しさに自己嫌悪に陥ってしまうので、何とか共通の話題を見つけて添え書きしていたことも要因です。
断捨離の手順は、親しい方には電子メールで年始のご挨拶メールを送り、はがきの年賀状いただいた方に来年は電子メールに切り替えることを記して返礼し、2年目からは返礼の年賀状を出すこともやめました。
それでも6割程度の方から年賀状をいただきました。
パソコン作成が一般的になってから、作成時に去年の年賀状を見ながら書く人は少なくて、年賀状ソフトで宛名登録している人を機械的に印刷してしまうのでしょう。
それでも年々年賀状は減っていき、約10年経った今は10枚程度になりました。今、いただく方は私が返礼しないと知っていて出していただけている方です。
早期リタイアの身となって、年賀状はやめて良かったと心底思います。
ただ、送られてきた年賀状を仕分けする際に私あてがあまりに少ないところは寂しさがあることと、形式的ではあるけれど一年に一回でも誰かとつながっているという感覚も捨てがたいのだと年賀状を交換する方々の気持ちもわかります。