2016年10月27日木曜日

出る杭は打たれた高樹沙耶の大麻所持?

昨夕のテレビニュースは高樹沙耶が大麻取締法違反(所持)容疑で逮捕された事件をコミューンでの生活の様子や芸能人のインタビューなどを交えてかなり時間を割いて放送されていました。

覚醒剤と違って、大麻取締法違反(所持)容疑での逮捕ですので、それほど大騒ぎするほとのものではないのにな、という感想。

仕事とは言え、芸のない一般論で叩くコメンテーター気取りの芸能人が気になった。

ホリエモンの「大麻の何が悪いの?戦前は合法だったのに」のツイートの方が奥深い発言に思える。コメントしている芸能人の多くが展開している「法治国家だから法を守らなければならない」という論法はその通りだけれど、何か引っかかりを感じてならない

そりぁ良識派で売っている芸能人がマイク向けられて大麻使用(所持)を擁護することなんて出来ないけれど、専門家ではない方にこういった話題でマイクを向けても一般論しか返ってこないのがわかっているのに、敢えてコメントを求めて放送するところにテレビの驕りを感じました。

それにしても、なぜこのタイミングなのでしょう?

この夏の参院選で新党改革から 医療用大麻の合法化を公約に掲げて立候補した時点から当局にとっては相当目障りだったんじゃないのかなぁ。

また、彼女は、"米政府が医療用大麻の合法化で年165億円の医療費を節約した" とのForbes JAPANの記事をツイッターで紹介しています。一人当たり年間3,500万円もかかる抗がん剤オプジーボが話題になっていることも逮捕を後押ししたんじゃないかと勘ぐったりして・・・。

まぁ本当にわからないのは、大麻にタバコや酒類以上の強い酩酊や幻覚作用があるのかどうかということです。

確かにゲートウェイ・ドラッグとして覚醒剤への入口となる懸念は多分にあります。

けどねぇ、(受け売りですが)末期がん患者を鎮痛剤で眠らせるよりも痛みも軽減されて多幸感が得られ症状の改善が図られるという報告もあるので、 海外の例を参考に QOLの向上として末期がんの方には使ってあげても良いと思うのですが・・・。

ここまで頑なに使用を認めない(臨床研究さえしない)背景には製造単価があまりに安すぎることがあるような気がしてならない。

ちなみに、現行の大麻取締法では大麻の使用は罰せられず、所持のみが罰せられることになります。

したがって、高木沙耶が大麻を使用していた可能性は十分あり、押収されたパイプから指紋が検出されても、それだけで罪になることはありません。

あくまで所持していたかどうかです。この点については、共同生活者の一人が所持を認めていて、彼女は所持を否認しているようですので、共同生活における個人所有物の管理実態が焦点になると思います。

逮捕に踏み切ったからには相当の確証があってのことだと思いますが、所持の裏付けが推測だけとなると、共同所持で起訴するのは難しいように思います。高木沙耶側としても、このような事態は想定していて対策を練っていたでしょう。

もし、立件できなかったときは、法治国家だから法を守らなければならないと言って彼女を叩いていた方々が「冤罪が晴れて良かった」と一斉に擁護に回るとは思えないところが彼らの欺瞞だよね。まぁ、コメント自体が芸だからと誰も何も言わないでしょうが、れっきとした報道番組でそんな芸能人のコメントを放送する価値があるのか?という疑念を持つとともに、マスコミの体制へのすり寄りのような気がします。

そう言えば、半年くらい前、高木沙耶が主演している2時間ドラマの再放送を見ました。
今回のことで、起訴されるか否かにかかわらず、たぶん高木沙耶が芸能界に戻ってくることはなくなったし、本人にもそのつもりはないであろうことが残念です。

今後、彼女にできることは、不幸にして末期がんになられた方の渡航を支援して医療用大麻を使用しての延命効果やQOLの向上を実証することじゃないかな。

高木沙耶さんにはコミューンに閉じこもっていないで、今後はそういった信念と合致した活動をして主張を貫いてほしいと思いました。

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