2016年9月26日月曜日

分譲マンションに樹木が植えてある理由・・分譲マンションにあって賃貸マンションにないもの(2)



友人から聞いた分譲マンションにあって賃貸マンションにないもの


その2 ・・ それは樹木です。(その1は管理人 )


たいていの分譲マンションには、入口や周囲に樹木が植えてあります。

確かに、緑は都市緑化にも貢献しますし、緑のある生活は心を落ち着かせてくれます。しかし、それはタダ(無料)ではなく、居住者が剪定などの作業費を支払っており、その額も毎年となると半端ではなく、負担に見合った効果が生じているかどうかで考える必要があると思うのです。

分譲マンションの植え方を見ると、公園のように日陰をつくって憩いの場となっているわけではなく、景観に不可欠な要素として植えられているわけでもなく、また一階部分の目隠しでもなく、とにかく樹木を植えることありきで設計しているように見えます。

私もこの話を聞いてから、近所を散歩した際に観察してみると、確かに賃貸マンションには樹木は皆無か、ほとんど植わっていませんでした。

植えてあったとしても、管理費がかからないよう、ちょっとした常緑の低木が植えてあるだけでした。

また、マンション以上に大きな商用ビルにも樹木は植わっていない例がほとんどです。あるとしても、ポット植えの樹木や歩道との間に緩衝帯としてツツジなど自前での手入れが可能な低木を植えるくらいです。

植栽の管理費用を聞いて驚きました。剪定や肥料代のようです。

一年で十万円を超える額。20年間でうん百万円、40年ではミドルクラスのレクサスが買える額になりますね。

管理費用が高額になる理由は落葉高木樹が植えてあるからだそうです。剪定をしないと、落ち葉がご近所中に散らばって苦情の原因となります。また業者がゴンドラで作業しなければならないのですから高額になるのは当たり前です。

居住者も総会資料の細かな数字を確かめる人なんていないし、単年度では他の100万円単位の大きな数字に埋もれてしまうので興味を示す人もいないことを良いことに、マンションを建築したデベロッパーが将来にわたって管理費として売り上げを確保できるよう落葉高木樹を植えているのだと憤慨していました。

消毒や施肥も作業代金を取って管理会社が請け負って実施しています。

なんのことない、管理会社としては枯れてしまっては将来の売り上げがなくなってしまうので、せっせと世話をして、その費用は居住者が負担するという、なんともやりきれない搾取の構図です。

たしかに緑はあった方が良いです。でも、植えるなら管理がしやすいよう低木のツツジやサツキを植えて、剪定時期になったら管理人さんがチョキチョキ剪定すれば、うん百万円もの居住者負担はゼロになるのに・・・。

と言って、どんな人が住んでいるかもわからぬ中では抜根運動もできない面映ゆさ、とは友人の弁。管理会社も売上げが減ることには消極的だろうし・・・。

分譲マンションって、本当にうまくつくってありますね。

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