ぐつぐつと煮て作るカレーは安定感のある味わい深さとボリューム満点ですが、ずば抜けて特色のある味と言ったらレトルトカレーに軍配が上がると思っています。
特に、自作カレーは具材の用意や調理の手間を考えると最低調理分量は3~4人前となるため、昼食に作ると、そのまま夕食もカレーになってしまう点でも(一人前の)レトルトカレーは昼食に最適です。
そのレトルトカレーと言えば、新宿中村屋のカレーが一番おいしいとずっと思ってきましたが、二年ほど前に明治の "男の極旨黒カレー" と "男の絶品 旨辛カレー " を食べてから、私の中では一位、二位を争うようになりました。(価格との相対比較を後述します)
欧風カレーがお好きな方には『なんだこれ? こんなのカレーじゃない』と言われそう味ですし、インドカレーと比べるとスパイスの深みの点で少し物足りなさを感じます。
それでも、この明治の『男の・・・』シリーズは病みつきになるおいしさです。売り文句となっている「マカ」の味なのか、焦がしニンニクがアクセントになっているか、よくわからないのですが、とにかくパンチがあります。インドカレーほどではありませんが、香辛料もよく効いています。
『黒カレー』は、どちらかといえばキーマカレーに少し似た感じのスパイシーさが、『旨辛カレー』は、その名のとおりパンチのある辛さがおいしいです。
商品コストは、主として製造コストとパッケージのコストで構成され、製造コストの多寡とパッケージコストの多寡は比例している場合が多いです。すなわち、製造コストをかけて作った商品は、パッケージにも相応のコストをかけます。
その意味でも、この2種のカレーのパッケージはデザインや色相、写真の艶出し感、上部の面倒な立体加工と、パッケージにも相応のコストがかけられていて、全体としてコストをかけて作ってあることを感じさせてくれます。
通常、スーパーやドラッグストアでは一個230円くらいで販売されています。新宿中村屋のカレーは298円くらいで、約70円の差を考えると、10回食べるとすると、総合点としては高得点な新宿中村屋のカレーを6回、明治の『男の極旨、絶品シリーズ』を4回くらいと新宿中村屋のカレーがやや優勢となる感じです。
ただ、先日、いつも行っているスーパーで『男の極旨、絶品シリーズ』が一個178円で売っていて、思わず大人買いしてしました。120円の差なら 6:4 → 8:2 くらいになります。
しかし、個性が強いことのデメリットとして、飽きやすい点も確かにありますので、適当な間隔を空けて食べることが毎回新鮮な感動を得て食べるコツとなります。
『男の・・・』と名前がつけられていますが、女性もおいしいと言って食べています。