日経平均は寄り付き後に前日終値を高値更新するも、その後は直近上昇幅の半値押しとなる15,286円処を下値とするもみ合いに転じ、前引けは-35.62円安の15,343.37円と小幅安にとどまりました。
ドル/円が再度101円を割り込んでいる割には日経平均は下げ渋っている印象です。
循環物色と言うのが正しいのか、単なる自律反発に過ぎないのかわかりませんが、前日、年初来安値を更新したメガ銀株等の金融株が買われ、これまで買われていたNTTなどの内需系が押されていることが指数の底堅さを維持しているように思います。
金融株は手がけにくい環境ではありますが、仮にこのまま日経平均が15,000円を割って下落していくとしても、15,000円処ではそれなりの抵抗を見せるだろうことを考えると、現水準では反転上昇の兆しがあっても良いところです。
また、もし先の15,800円でWボトムが形成されていると仮定するなら、なおさらです。…正直、どちらも可能性があって現段階での判断は難しいです。
前引けの騰落レシオは、値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を上回りましたが、現状、レシオは下がりにくい局面にあるため92.05と前日より5ポイントほど上昇しました。
日経平均5日移動平均線は前日比-47円安と下向きに押されましたが、後場、日経平均が上昇せずとも、値下がりもせずにこの位置でのもみ合いで終わるならば、それほど大きくはありませんが、明日以降に希望がつながると思います。