NYダウも先物では0.4%ほど下落していた流れを受けて下落スタートし、一時は150ドル安程度まで売られましたが、引けは108.75ドル安の17,840.62ドルで取引を終了しました。
日経平均CFDは15,429円となっており、前日の日経平均終値に対しては240円安。
米国10年債の金利が1.367%へとさらに低下しており、ドル/円が目先のサポートラインと目される101.44円に迫る場面もありました。本日も朝から円高圧力が見られることから日経平均の重しとなることが懸念されます。
昨夜、気になった指標として空売り比率と松井証券の信用評価損益率がありました。
- 空売り比率は計42.2%と高い数値を示しており、中でも価格規制なしが6.2%と2日連続で6%に乗せていました。
- また、 松井証券の信用評価損益率は買い残が-14.2%と再度悪化の兆しがあり、日経平均のリズムとしても下押す場面到来を想定していましたので、信用買い残のさらなる悪化の気配を感じています。
本日の騰落レシオについて、仮に-250円安の際の騰落銘柄数を値上がり銘柄数200、値下がり銘柄数1600と仮定した騰落レシオは86.7と試算され、依然として下げ止まり感のある位置に達しておりません。
昨日は上海市場も4/25の高値水準に迫る上昇となっており、単純に日経平均に当てはめると17,600円の位置であり、日経平均の売られ方には作為を感じるがゆえに疑心暗鬼が高まります。
ただ、個人的には欧米市場・日本市場ともに直近上昇に対しての調整場面と考えており、日本市場は来週の参議院選挙後に日経平均がリバウンド体勢に入るための押しをつくっていると考えています。
下値の目処としては、直近上昇幅の半値押しの15,286円水準が直近窓埋め値と合致していることから、この近辺と考えていますが、前夜の日経先物夜間の安値が15,370円であったことから、 本日にも15,370~15,300円程度が想定されます。
もし仮に本日ここまで到達後、戻りが鈍いとしたら少々スピードが速いことが気になるため、軌道修正を加える必要が生じるかもしれません。