定年退職後に働き続ける人が増えている。
私の勤務先でも、10年くらい前(?)から60才の定年退職後は「嘱託」として3年程度働き続けることができていたが、嘱託員の道を選ぶ人は5~6年前までは2割程度であった。
けれど、最近では半数以上が嘱託員としての雇用継続を希望していると聞く。
所得水準は、この20年間増えていないため、貯蓄額も増加していないが、デフレ効果で切り詰めようとすれば支出もそれなりに抑えることができ、定年後の生活自体は、特殊な場合を除きそれほど苦しいものではないと思う。
私がまだ若かった頃、年長者の方は「早く退職したい」とよく言っていた。
この変化はどこにあるのだろう?
もちろん、政府の「1億総活躍社会」の刷り込み効果や年金受給の不安があるが、それ以上に家庭内における「居場所」の問題があるように思う。
熟年離婚が言葉として出始めたのは何年前だったか?
夫の退職を機に、妻が離婚を切り出すというものだ。
会社員として働き続けた結果、家庭内に居場所を失った問題が背後にあるのではないかと思う。
(つづく)