今は戸建てにしてもマンションにしても、リビングと食卓とキッチンが一つの空間にあるLDKが一般的になっています。
わが家もLDK仕様になっています。
LDKの良さは一つの空間にあるため部屋が広々していることやキッチンが対面になっていることから料理する方 (奥さん) が子どもの様子を見られることなどにあります。
LDKが出始めたころは、住宅チラシで見る広々とした空間は憧れでもありました。
けれど、実際に住んでみると、テーブルや椅子、ソファーなどでスペースが埋まってしまうため広さの恩恵は少なく、またシンクでの洗い物の音が室内に響くためテレビの音が聞こえなくなってしまうという致命的なデメリットがあります。
夕食後の片づけをしていると、テレビを見ている子どもが「ねぇ、お母さん、テレビの音が聞こえないから静かにやって」「じゃあ、あなたが洗いなさい」ということになってしまいます。
また、家は家族の成長とともに必要な機能が変化します。
調理中に子どもの様子が確認できることがメリットになるのも小学生低学年くらいまでで、その後は個を尊重する年代に入ってきます。
広いLDK自体は心地よいですが、少ない床面積の中で、いかに見栄えを良くするかの印象優先の産物のような気がして、キッチンは昔ながらのDK型か独立型が良いように思います。
よく「家は3回建てないと満足する家ができない」と言われますが、子育て期 → 子どもの独立期 → 老後と、家族の年齢構成に従って家の機能の変化とともに、必要な間取りも変化していくのではないかと最近考えています。
今後、家の建て替えや買い換えがあるかどうかはわかりませんが、キッチンは独立型で、部屋数が少なくなっても一部屋は10畳以上の広い方が良いねと家人と話しています。
もっとも、先立つものがないので実現は難しいでしょうが・・・。