例の高畑家のお母さんを言葉を聞いて、ふと思い出したことがありました。
わが子がまだ赤ちゃんの頃、「夜泣き」ならぬ「夜歩き」をする習慣が出来てしまって苦労しました。
たぶん、1歳~2歳くらいの間の半年ほどだったと思います。
夜中の1時から3時くらいの間に起きてしまって、一人で這いずったり歩いたり、おもちゃを取り出して遊んでしまうため、何か事故があっては心配と寝ているわけにいかず、少し一緒に遊んだ後、背中におぶって寝かせつけました。
普通で1時間、長ければ2時間は寝てくれなくて、夜が明けてしまうこともありました。3日のうち2日はそんな状態で寝不足に悩まされました。
(妻とは交代で起きようと話をしましたが、どうも私の順番が多いような気がしましたが、これはまた別の話題で・・・)
職場の先輩お母さんに相談したところ「ご主人がそこまでやってくれるなんてうらやましい」と褒めていただき、「たいへんだけど、できるだけ子どもの面倒を見る方がいいわよ。困ることがあっても大抵は3ヶ月から半年くらいだから。」
「・・・今、うちの子は反抗期で、親に向かって言う言葉かと思うほどの憎たらしいことを平気で言うけれど、赤ちゃんの頃の思い出があるから許せちゃうのよ。だからたくさん接してあげて・・・」と話していただき、強く納得したことがありました。
苦労したことも今思い返せば懐かしい思い出で、そうやって一つ一つ乗り越えてきたからこそ愛情も沸いてくるように思います。
おむつを替えるのに嫌がって替えさせてくれなかったり、泣きやまず苦労したことや、何か初めてのことが出来たときの喜び、自分が守ってあげなければ・・・と思って強く抱きしめた記憶の積み重ねは何事にも代えられぬ尊いものがあります。
どんなことがあってもお母さんだから・・・。何ともやるせない事件の中で、一筋の光明のような良い言葉だと思いました。