2016年7月2日土曜日

早期リタイアの率直な感想

ときどき、あの時、退職せずにそのまま仕事を続けていたら、今ごろどこの部署に異動し、何をやっていただろうか? と考えることがあります。

殊に官庁勤めであったことから、ローカルニュースを見ていると、かなり頻繁に見知った顔が映るため、否応なく昔の職場を思い出してしまうのです。

通勤や朝起きて仕事に出かけるという面倒、仕事においても想定の上に想定を重ねるような、かなり精緻な質疑を繰り返したり、調整という根回しをしてそのたびに書類を作り直したり、毎日の忙しさや人間関係の煩わしさからは解放されましたが、一方でそういった作業を通して組織の一員として信頼を得て、 職制の階段を上っていく社会からの認知を得る機会の一つを失ったことは事実です。

失ったものと早期リタイアで得たことを天秤にかけて、どちらが良かったかを計ることは、比較する術がなく困難な作業です。

また、早期リタイアも、良かったこととよくなかったことの両面があり、一方的に早期リタイアして良かったと断言することもできません。

そもそも比較考量できるものではないのですね。

人生の分かれ道はどちらか一方しか選べないものなので、選んだ道を自信を持って進んで行くということかなと思いました。

現状に満足しているかと問われれば、大満足はしていないけれど、まぁ満足していると答えられます。

早期リタイアは悩んでいたほど大きな分かれ道ではなかった、というのが率直な感想です。

答えのないことをあれこれ考えましたが、週末らしい過ごし方でした。

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