◎日足チャート
MACDはシグナル線を下抜いて陰転していますが、6月中旬からのMACDの下限サポートラインを維持しており、ストキャは底から反転の兆しを見せている。
週末の日経平均は25日線を30円ほど下回っているが、75日線 16,326円の220円上方に位置している。
◎週足チャート
MACD 上昇の勢いは弱まってシグナル線に接近しつつあり、下抜けば幅のある下落となるが、再度上を目指す可能性もあり、まさに分水嶺。
ストキャは上方向に煮詰まっているが、張り付きの可能性も残している。
先週の日経平均安値は上向きの26週線 16,424円タッチ(30円手前)で折り返しており、同線のサポートが機能していると見る。
◎ 前週下落の要因
合間に+149円高を挟んで、8/16に-273円、8/18に-259円と大幅下落しましたが、これまでの下落が為替を円高に振る動きに追随して日経平均が下落していたのに対し、両日とも、むしろ日経平均の下落に追随して為替が円高に動くという動きでした。また、為替が円安に触れているにもかかわらず日経平均が下落していく場面もありました。
巷で言われているように、日銀によるETF買い期待の剥落による下落と言うか、短期筋によるETF買い期待と剥落を材料にした値幅取りのような気がしました。
日銀がETF買いを入れなかった理由は、お盆週間で出来高が少ないなか(終日ではそれほどではなかったが前引けの出来高は少なかった)、相場に過度の影響を与えないように配慮したという説が有力だと思います。
◎ 今週の予想
100円割れを狙うかのようなドル/円の動きが不気味ではあるが、これまで売られてきた銀行株や業績不振の三井物産などの商社株、トヨタ自動車・キャノンなどの輸出株が強含み、逆にこれまで強含んでいたNTTが売られるなど、物色の方向に質的な変化が見られます。
また、テクニカル指標では 騰落レシオ86.96、松井証券が毎日公表している信用損益率(買い残)が-13%~-14%と下値目処の-15%に接近していること、8/4安値の14,864円から直近高値8/12の16,943円の半値押し水準が16,432円であること、仮に週足 26週線 16,424円 を下抜いたとしても16,300円~16,200円には日足・週足の他の移動平均線のサポートがあること、7/21と8/12で日足Wトップを形成しており弱気に傾きたい局面であるがゆえに、逆説的に下値よりも上値の可能性を見ておきたいところと考えます。
上下どちらに動くとしても、8/26(金)ジャクソンホール会合でのイエレンFRB議長の講演が転機になると思われます。
大勢としては戻りを試す週になると予想していますが、しばらくは、明確なトレンドの確認が出来ない日替わりでの短期値幅取りの乱高下が続く可能性もあるかもしれません。
私の戦略
買いポジ持続。状況によってはスイング分は外すことも? 押しはデイトレ。 (下落も怖いけれど、それ以上に急騰が怖い気がするのはポジの思い込みに過ぎないか?)