"医療大麻裁判「それしか方法がない」「助けて」末期がん山本さん、裁判官にうったえる -gooニュース(弁護士ドットコム) "
を読んで、やはりなぜ『ダメ、絶対』なんだろう?と思いました。
山本さんは、末期がん患者で、医療用麻酔の副作用や痛みが辛くて、自宅で栽培した大麻を吸ったところ、"差しこむようながんの痛みが消えて、食欲や睡眠がとれるようになり、腫瘍マーカーなどの数値も改善された" ということです。
ここで話が終わっていれば問題は表面化することはなかったのですが、山本さんが路上で職務質問され、大麻所持の疑いで逮捕されることとなり、今月12日、東京地裁の公判で大麻の栽培・使用の正当性を主張した、というものです。
( 自宅で大麻を栽培したのは、末期がんの苦痛を少しでも緩和したいとの気持ちからだと推察します。職質は、アルコールでもふらふらしますので少しは変だったのでしょう?)
日本において大麻の使用が法律で禁止されている理由は概ね次の2点だと思います。
- 大麻が覚醒剤の入り口になる懸念がある。
- 大麻も麻薬であることに変わりなく健康被害が生じる可能性がある
そもそも大麻は危険なものなのか、その点が私にはわかりませんが、たぶん、大方の人は大麻と覚醒剤とを混同されているのが実情だと思います。
以前、米オバマ大統領も「私もかつて大麻を吸っていた」という発言が話題になりましたし、米コロラド州では2014年1月1日から嗜好用大麻の販売制度がスタートしたとの記事もあります。PRESIDENT Online
また、先の参院選では高樹沙耶さんが、「医療用大麻の解禁」と「脱原発」を2本柱に新党改革から立候補されました。(落選されましたが・・・)
末期がん患者であろうと、自宅で栽培することを地裁が認めるとは思えませんが、限りある余生を少しでも充実した時間にするために、管理された中で使用することは認めても良いように思いました。
また、医療研究のために専門家が所持することさえ認められていないらしい現状は一考に値すると思いますが、なかなか突っ込んだ議論ができない問題です。タブーというものですね。